2020年度に引き続き、「日本特撮アーカイブ」の2021年度の試みとして、須賀川特撮アーカイブセンター(福島県/須賀川市)で保存管理されている戦艦「三笠」のミニチュアの3Dスキャニングを行い、データアーカイブ保存に技術協力いたしました。
幅約6メートルの戦艦「三笠」の模型の3Dアーカイブ化の実験的取り組みが、令和3年度文化芸術振興費補助金メディア芸術アーカイブ推進支援事業の助成を受け、東宝株式会社の協力のもと、実施されました。
当社では、幅約6メートルの大型模型である戦艦「三笠」を「ハンディスキャナー」と「フォトグラメトリ」の2つの手法を用い、3Dスキャニングを行い、細部にわたる作りこみのデータ化と色の再現性などに配慮して、デジタルアーカイブデータの検証作業を実施しました。
今回3Dアーカイブ化を行った戦艦「三笠」のミニチュアは、後世に残る貴重なものでありながら、サイズが大きいことから容易に移動することが難しく、現地でしか見ることが出来ないものでしたが、細部に至るまでの3Dデータ化をすることで場所にとらわれず鑑賞を行う事が可能になりました。また収蔵庫の中でしか見ることができない背面や底部など、あらゆる角度からの鑑賞を可能とします。
日本が誇る特撮における貴重なアーカイブ活動に3Dデジタル技術による貢献ができることを光栄に感じます。